AI 産業チェーン地図データ基準日 2026-09-04出所 Nasdaq public quote endpoint米国上場のみ

銅鉱山から、手元のチャット画面まで

この地図は AI を上流から下流まで 18 の工程に分け、各工程で買える米国上場企業を並べます。ブロックの長さは当該工程の時価総額に占める割合で、市場シェアではありません。読み進めると左側上部の鎖が今読んでいる工程に追従します。

18
工程
172
上場企業
185
工程内の席
287
企業間関係
62
図外の取引先
184
ネットワーク内主体
読む前に

この鎖は 18 の工程、どの工程にも銘柄リストがあるHow to read this map

00

左の図この鎖は飾りではありません。本ページの目次であり結論でもあります。「AI」という言葉を分解すると、鉱山、ガス、露光装置、変圧器、ガスタービン、ラック、光モジュール、モデル、そしてチャット画面になる。一工程下るごとに最終製品に一歩近づき、物理的制約から一歩遠ざかります。

スクロールすると左図が追従してハイライトされます。左図の工程を直接クリックして移動もできます。

スクロールすると上部のカラーバーが追従します。末尾の一覧表から任意の工程に移動できます。

始める前に、3 つの基準を明確にしておく
  • 1. ブロックの大きさは時価総額シェアで、市場シェアではない。アクセラレータ設計の工程では両者に 3 倍以上の差がある。
  • 2. 複数工程にまたがる企業は重複計上される。マイクロソフトはアクセラレータ設計・クラウド・アプリの 3 工程に全社時価総額で登場するため、大手を含む工程の集中度は上限値。
  • 3. ネットワークで最も接続が多いハブのうち 2 つは上場していない。OpenAI と Anthropic は関係数で上位 4 位に入るが、買えない。この地図で最も不都合な結論。

続く 3 節でこの 3 点を順に分解します。鎖そのものを急いで見たい場合は左図をクリック。

約束 1

バーの長さは時価総額であって出荷量ではないMarket cap proxy, not market share

01

ノードの大きさ = 当該企業の時価総額 ÷ 工程内全ノードの時価総額合計(市場シェアではなく時価総額の代理指標)。

免責事項のように聞こえますが、実際は読み方を誤ると痛い基準です。「アクセラレータ設計」の工程を見ると:

読み値実際に何を意味するか
NVDA 本ページのシェア26.2%NVIDIA の時価総額 ÷ 工程内 11 社の合計
データセット注記NVIDIA ≈85% 份额アクセラレータ出荷ベースの実シェア
約 3.2 倍同じ工程に自社チップを持つ GOOGL / MSFT / AMZN が並び、その数兆ドルの時価総額はほとんどチップ販売由来ではないため

つまり本ページのバーが答えるのは「この工程で取引可能な時価総額の重みがどう分かれるか」であって「誰が多く出荷しているか」ではない。シェアとして読むと、大手を含むすべての工程で系統的に誤る。

約束 2

10 社が重複計上され、それを含む工程の読み値は上限Multi-layer incumbents inflate concentration

02

複数工程にまたがる企業は各工程に全社時価総額で計上されるため、大手を含む工程のシェアは上限値。

マイクロソフトは自社アクセラレータを設計し、クラウドを売り、Copilot も売る。3 つの工程にそれぞれ全社時価総額で席を持つ。分割は不可能で、公開財務諸表に工程別の時価総額はない。そこで重複計上を残し、印を付ける方針を取った。 左図の赤い斜線が以下の企業。下の表にすべて列挙する。

主体工程数全社時価総額登場する工程(と工程内シェア)
GOOGL Alphabet3$4.14 兆アクセラレータ設計 19.6% / クラウドと計算力賃貸 30.5% / モデル 51.6%
MSFT Microsoft3$3.71 兆アクセラレータ設計 17.5% / クラウドと計算力賃貸 27.4% / アプリケーションとデータ 73.4%
INTC Intel3$5,063 億アクセラレータ設計 2.4% / 先端プロセス製造 17.9% / 先端パッケージング CoWoS 17.9%
NVDA NVIDIA2$5.55 兆アクセラレータ設計 26.2% / ネットワークと光接続 65.3%
AMZN Amazon2$2.79 兆アクセラレータ設計 13.2% / クラウドと計算力賃貸 20.6%
TSM TSMC2$2.22 兆先端プロセス製造 78.5% / 先端パッケージング CoWoS 78.7%
SPCX SpaceX2$2.01 兆クラウドと計算力賃貸 14.8% / モデル 25.0%
AVGO Broadcom2$1.70 兆アクセラレータ設計 8.0% / ネットワークと光接続 20.0%
META Meta2$1.57 兆アクセラレータ設計 7.4% / モデル 19.6%
MRVL Marvell2$1,960 億アクセラレータ設計 0.9% / ネットワークと光接続 2.3%

最も影響を受ける工程:先端パッケージング CoWoS 96.6% · 先端プロセス製造 96.4% · モデル 96.2% · アクセラレータ設計 95.2% · クラウドと計算力賃貸 93.2% · ネットワークと光接続 87.6% · アプリケーションとデータ 73.4%。これらの工程の集中度はすべて上限値として読むこと。

約束 3

ネットワークで最も忙しい 10 主体のうち、OpenAI と Anthropic は買えないThe busiest hubs are not listed

03

287 本の企業間関係を主体の出現回数で並べると、上位 10 はこうなる。斜線の 2 本は 18 工程のリストにない、未上場企業。

NVDA35Anthropic28 · 図外CRWV27OpenAI25 · 図外IREN19MSFT15AMZN15GOOGL15TSM14HUT14

Anthropic は 2 位、OpenAI は 4 位で、関係数は NVIDIA を除くすべての上場企業を上回る。この鎖の下流で最大の需要源であり、上の計算力引取、電力契約、資本コミットメントを辿ると、行き着く先はしばしばこの 2 社。しかし米国上場ベースで描いたこの地図では、他社のバーの中の脚注にしかなれない。

これが意味すること
  • 買えるのはこの 2 社のサプライヤーと債権者であって、2 社そのものではない。
  • 地図全体で図外主体が 62、匿名取引先が 30(財務諸表に「ある顧客」として登場)。図外主体には本当に未上場のもの(OpenAI、Anthropic、xAI、Fluidstack)と、上場しているがこの鎖に属さないもの(WMT、AEP、Barclays)が混在し、同一視してはならない。
  • したがって本ページの集中度とシェアはすべてこの 18 工程の内部の集中度であり、産業全体の集中度ではない。
工程 -2 · 原料とエネルギー

AI の最初の原料はここ、時価総額では全体の 1.1%Mining & Commodities

−02

AI ラックで最も重いのはチップではなく銅である。ブスバー、変圧器の巻線、ラックの鋼材、冷却配管、その原料はすべてこの工程で掘り出される。ソフトウェアで代替できない唯一の起点で、この 10 社が同時に止まれば、データセンターに電気を送ることすらできない。

上流:供給元

この工程は本図の起点で、上流からの供給はない。

下流:供給先
誰がいるか
上場企業 10合計時価総額 $7,874 億CR3 66.7%
$2,297 億@90.73
レポート未刊
$1,658 億@200関係 1
レポート未刊
$1,297 億@103
レポート未刊
$1,044 億@72.56関係 1
レポート未刊
$592 億@262
レポート未刊
$347 億@246
レポート未刊
分解して見る
  • この工程の 10 社は時価総額合計 8,015 億ドル、18 工程の時価総額プロキシ合計の 1.14%。エヌビディア 1 社でその 6.7 倍になる。
  • 集中度は高くない。BHP、サザン・コッパー、リオ・ティントの 3 社で約 67%、レアアースの MP Materials は 1.2% にとどまる。
  • 影響が下流へ届くまでには長い回り道がある。変電所級変圧器の納期は 160 週に達し、方向性電磁鋼板と銅の価格変動もその原因に含まれる。詳しくは第 10 工程で扱うので、ここでは覚えておくだけでよい。
ひとことで
物理的には省けず、財務的にはほぼ見えない。この工程では重要性と時価総額がまるで釣り合わない。
この工程に関わる関係 3 本 / 全図 287 本。 基準:バー = 時価総額 ÷ 工程合計(代理指標であり市場シェアではない)。
工程 -1 · 原料とエネルギー

この工程の 98% は天然ガス、ウランは 1.7% だけEnergy & Fuel

−01

データセンターは電気を要し、発電所はまず燃やすものを要する。この工程は発電側の投入口で、ガスパイプライン、LNG ターミナル、ガス田、それに少量のウランからなる。自ら発電はしないが、新設のガスタービンを全負荷で回し続けられるかを左右する。

上流:供給元

この工程は本図の起点で、上流からの供給はない。

下流:供給先
誰がいるか
上場企業 7合計時価総額 $3,335 億CR3 66.3%
$907 億@74.05
レポート未刊
$699 億@31.60
レポート未刊
$603 億@291
レポート未刊
$602 億@95.75
レポート未刊
$345 億@55.61
レポート未刊
$121 億@39.69
レポート未刊
分解して見る
  • 7 社の合計は 3,375 億ドル。18 工程で最小で、時価総額プロキシ合計の 0.48% にすぎない。
  • 構成は極端に偏る。天然ガス関連がこの工程の 98.3% を占め、唯一のウラン銘柄 Uranium Energy は 1.7% にとどまる。
  • 資金はパイプの側に集まる。Williams、Kinder Morgan、Cheniere、ONEOK のパイプラインと LNG の 4 社で 84%、実際にガスを産出する EQT と Antero は 14% にとどまる。
ひとことで
燃料は足りている。足りないのは燃やす機械で、それは第 11 工程で見えてくる。この工程の時価総額はその位置を正直に映している。
基準:バー = 時価総額 ÷ 工程合計(代理指標であり市場シェアではない)。
工程 0 · 原料とエネルギー

1 社で 50.6%、ウエハー工場の消耗品の命綱はこの工程にあるMaterials & Industrial Gases

00

ウエハー工場が消費するのは電力と装置だけではない。一日も止められない高純度ガスと特殊化学品も飲み込む。商売の形も独特で、供給パイプラインは工場敷地まで直接引かれ、工場が建つ場所に付いていく。供給が途切れれば減産ではなく、ウエハーが丸ごと廃棄になる。

上流:供給元

この工程は本図の起点で、上流からの供給はない。

下流:供給先
誰がいるか
上場企業 9合計時価総額 $4,357 億CR3 83.9%
$2,202 億@482関係 1
レポート未刊
$783 億@279
レポート未刊
$671 億@304関係 1
レポート未刊
$250 億@111
レポート未刊
$178 億@131
レポート未刊
$149 億@132
レポート未刊
分解して見る
  • 9 社の合計は 4,438 億ドル、時価総額プロキシ合計の 0.63%。純粋な工業ガス企業はリンデとエア・プロダクツの 2 社だけで、合わせて 66.2% を占める。
  • 上流 3 工程(鉱物とコモディティ、エネルギーと燃料、基礎素材)を合計しても 1.58 兆ドルで、18 工程の時価総額プロキシ合計のわずか 2.2% である。
  • 下流にはこの図で最も逼迫した工程が並ぶ。先端プロセス、先端パッケージ、半導体装置の消耗品はいずれもここから出ていく。
ひとことで
価格交渉力は規模ではなく、止められないことから生まれる。この工程の首位は半分を超え、鉱業よりはるかに集中している。
この工程に関わる関係 2 本 / 全図 287 本。 基準:バー = 時価総額 ÷ 工程合計(代理指標であり市場シェアではない)。
工程 1 · 開放工程

Arm 1 社で 59%、希少なのは能力ではなくライセンスEDA & IP

01

チップは描くものではなく、コンパイルするものである。EDA はそのコンパイラで、IP はそのまま組み込める既製モジュールにあたる。Arm の CPU コアを買えば自社開発の数年を省ける。この工程に工場はなく、能力の上限もない。希少性はまったく別のところ、誰に使用が許されるかから生まれる。

上流:供給元

この工程は本図の起点で、上流からの供給はない。

下流:供給先
誰がいるか
上場企業 4合計時価総額 $4,336 億CR3 97.9%
$2,682 億@243
レポート未刊
$806 億@305
レポート未刊
$755 億@416関係 1
レポート未刊
$93 億@84.34
レポート未刊
分解して見る
  • 4 社の合計は 4,233 億ドル、時価総額プロキシ合計の 0.60% で、鉱物とコモディティの工程より小さい。
  • 時価総額プロキシでは Arm 1 社がこの工程の 59.0%、Cadence が約 20%、Synopsys が約 19%、HBM インターフェース IP の Rambus が 2.2% を占める。
  • この工程は四半期ごとに開示され、数字は四半期単位で検証できる。この先で見るとおり、先端プロセス、半導体装置、光インターコネクトの 3 工程は同じ年に開示の粒度を落としている。
ひとことで
能力が不足することはないが、ライセンスは取り上げられる。この工程のリスクは供給曲線の上にはない。
この工程に関わる関係 1 本 / 全図 287 本。 基準:バー = 時価総額 ÷ 工程合計(代理指標であり市場シェアではない)。
工程 2 · ボトルネック工程

7 割のシェアは 6 四半期動かず、緩みは契約側で先に出たAccelerator Design

02

この図で最も高価な工程で、18 工程のうちこれ 1 つで時価総額の 3 割近くを占める。アクセラレータは行列演算に特化したチップで、学習スクリプトに書き込まれたチップの持ち主が、この鎖で最も厚い利益を取る。ほかの工程にない特徴もある。最大級の顧客が、同じ工程の中に座っていることだ。

上流:供給元
下流:供給先
誰がいるか
上場企業 11合計時価総額 $21.17 兆CR3 63.3%複数工程主体 8 社、シェア 95.2%
$5.55 兆@2282 工程ハブ 35
レポート未刊
$4.14 兆@3423 工程ハブ 15
レポート未刊
$3.71 兆@5103 工程ハブ 15
レポート未刊
$2.79 兆@2592 工程ハブ 15
レポート未刊
$1.70 兆@3572 工程ハブ 8
レポート未刊
$1.57 兆@6112 工程ハブ 13
レポート未刊
図外の取引先 · 8

この工程の企業と直接つながるが 18 工程のリストにない主体。本当に未上場のもの(OpenAI、Anthropic)と、上場しているがこの鎖に属さないものがある。点線枠は財務諸表に「ある顧客」として登場する匿名取引先。数字はこの工程とつながる関係の本数。

分解して見る
  • 時価総額プロキシでは、この工程の 11 社は合計 20.85 兆ドル、18 工程合計の 29.5% を占め、図中で最大となる。
  • 開示収益ベースでは、2026 年第 2 四半期のエヌビディアのデータセンター収入は 890 億ドルで、供給側の重複除去後合計 1,266 億ドルの 70.3%。1 年前は 69.9% だった。
  • 緩みはまず契約に現れる。ブロードコムの残存履行義務は 1 四半期で 450 億ドルから 1,646 億ドルへ跳ね、そこには顧客に解約権のないカスタムアクセラレータの長期契約が含まれる。
ひとことで
7 割という読みにはグーグルとアマゾンの自社設計チップが入らない。その分は開示上の分母に決して現れない。
ハブ:NVDA 35 / GOOGL 15 / MSFT 15 / AMZN 15(関係数)。 この工程に関わる関係 120 本 / 全図 287 本。 基準:バー = 時価総額 ÷ 工程合計(代理指標であり市場シェアではない)。
工程 3 · ボトルネック工程

TSMC が 79%、2026 年の設備投資上限は前年実績より 5 割以上多いAdvanced Foundry

03

設計されたレイアウトは、誰かがシリコンに焼き付けなければならない。最先端層を焼けるのは、いまや世界で事実上 1 社だけである。TSMC は 7 月に 2026 年の設備投資ガイダンスを引き上げ、レンジ上限は 2025 年の実績を 5 割以上上回る。資金は会社自身のペースで積み増されているが、最も逼迫しているのはウエハーではない。

上流:供給元
下流:供給先
誰がいるか
上場企業 5合計時価総額 $2.83 兆CR3 98.2%複数工程主体 2 社、シェア 96.4%
$2.22 兆@4172 工程ハブ 14
レポート未刊
$5,063 億@91.673 工程関係 3
レポート未刊
$523 億@19.86
レポート未刊
$252 億@44.53
レポート未刊
$251 億@206
レポート未刊
図外の取引先 · 1

この工程の企業と直接つながるが 18 工程のリストにない主体。本当に未上場のもの(OpenAI、Anthropic)と、上場しているがこの鎖に属さないものがある。点線枠は財務諸表に「ある顧客」として登場する匿名取引先。数字はこの工程とつながる関係の本数。

分解して見る
  • 時価総額プロキシでは TSMC がこの工程の 79.0%、インテル・ファウンドリ、UMC、GlobalFoundries、Tower の 4 社を合わせても 21% にとどまる。
  • 2026 年の設備投資ガイダンスは 7 月に 600〜640 億ドルへ引き上げられた。2025 年の実績は 409 億ドル。直近 4 四半期に取締役会が承認した設備投資枠は前年同期比 +76.1%。
  • 先端パッケージは単独開示されない。2025 年はウエハーが純収益の 86% を占め、残る「その他」の行が前年比 +41.2% と、ウエハーの +30.1% を上回った。
ひとことで
ウエハーを焼く工程では、資金が計画どおり能力を買える。顧客を実際に足止めしているのは後工程で、それは次の工程で扱う。
ハブ:TSM 14(関係数)。 この工程に関わる関係 17 本 / 全図 287 本。 基準:バー = 時価総額 ÷ 工程合計(代理指標であり市場シェアではない)。
工程 4 · ボトルネック工程

後工程のギャップは縮んでいない、TSMC 自身が示す収束は 2028〜2029 年Advanced Packaging

04

ウエハーから切り出したチップは、ロジックダイと数段の HBM を同じ基板上に組み上げる必要がある。この工程が先端パッケージングである。躯体の完成したビルの内装工事に近く、内装が終わらなければ引き渡せない。TSMC 会長は 2026 年 7 月、パッケージ能力の逼迫が「顧客の成長を制約している」と述べ、後工程のギャップはむしろ広がったと語った。

上流:供給元
下流:供給先
誰がいるか
上場企業 4合計時価総額 $2.82 兆CR3 99.6%複数工程主体 2 社、シェア 96.6%
$2.22 兆@4172 工程ハブ 14
レポート未刊
$5,063 億@91.673 工程関係 3
レポート未刊
$835 億@37.43関係 2
レポート未刊
$119 億@46.94関係 1
レポート未刊
図外の取引先 · 1

この工程の企業と直接つながるが 18 工程のリストにない主体。本当に未上場のもの(OpenAI、Anthropic)と、上場しているがこの鎖に属さないものがある。点線枠は財務諸表に「ある顧客」として登場する匿名取引先。数字はこの工程とつながる関係の本数。

分解して見る
  • 米国市場でこの工程に位置するのは TSMC、インテル、ASE、Amkor の 4 社のみ。時価総額プロキシで TSMC が 79%、残る 3 社の合計は 2 割強にとどまる。
  • TSMC は先端パッケージングの売上を単独開示しない。唯一の数字は CFO の口頭説明で、2025 年は「10% をやや超える」、2026 年は 10% 台前半の見込みである。
  • 物理的なボトルネックは薄化、ダイシング、ボンディング、モールドの装置にある。供給者は日本とオランダの企業で、米国株でのエクスポージャーはゼロだ。
ひとことで
ギャップが縮む時期について TSMC 自身が挙げたのは 2028〜2029 年で、今年末ではない。上に積まれる HBM は次の工程の話である。
ハブ:TSM 14(関係数)。 この工程に関わる関係 20 本 / 全図 287 本。 基準:バー = 時価総額 ÷ 工程合計(代理指標であり市場シェアではない)。
工程 5 · ボトルネック工程

HBM 首位は 2 年で設備投資 3.3 倍、HDD 勢は財布を閉じたままMemory & Storage

05

ストレージはこの鎖の記憶装置である。HBM はコンロ脇のスパイスラック、ニアライン HDD は地下の食品庫にあたる。AI は両方を必要とし、両方とも足りない。ただし不足の性質は正反対で、片方は資金で解けるが、もう片方は解けない。

上流:供給元
下流:供給先
誰がいるか
上場企業 7合計時価総額 $3.12 兆CR3 86.2%
$1.29 兆@164関係 3
レポート未刊
$1.15 兆@958関係 5
レポート未刊
$2,548 億@1555
レポート未刊
$1,925 億@799関係 2
レポート未刊
$1,685 億@442関係 1
レポート未刊
$365 億@185
レポート未刊
分解して見る
  • SK ハイニックスの 2026 年 1〜3 月期の HBM 売上シェアは 56.4%。この数字は同社の米国上場目論見書の本文に記載されている。
  • マイクロンの直近四半期は前年同期比 +346% だが、出荷ビットの伸びは 2 割前後にとどまり、残りはすべて値上げによる。ストレージ売上を需要指標として読むと誤る。
  • HDD は逆方向に動いた。ウエスタンデジタルは売上が 36% 増えたのに設備投資は 4.12 億ドルから 4.18 億ドルへ動いただけで、HDD 2 社とも投資を売上比 4〜6% に固定している。
ひとことで
HBM の不足は資金で解けるが、HDD の不足は面記録密度の進歩を待つほかない。ひとまとめに語るべきではない。
この工程に関わる関係 11 本 / 全図 287 本。 基準:バー = 時価総額 ÷ 工程合計(代理指標であり市場シェアではない)。
工程 6 · 追加工程

同じ工程に 22 社、本当のボトルネックは 2〜3 か所だけSemi Equipment

06

装置は半導体をつくる工作機械にあたる。ファブがパン屋なら、装置メーカーはオーブンの売り手で、オーブンがよく売れることと、どのオーブンも希少であることは別である。米国市場にはこの工程の企業が 22 社あり、2026 年の状況は大きく分かれた。次期の売上が倍以上になるガイダンスを出す会社もあれば、通期でなお縮んでいる会社もある。

上流:供給元
下流:供給先
誰がいるか
上場企業 22合計時価総額 $1.88 兆CR3 74.9%
$6,609 億@1646関係 3
レポート未刊
$3,850 億@293関係 2
レポート未刊
$3,609 億@436関係 2
レポート未刊
$2,425 億@173関係 1
レポート未刊
$558 億@338関係 2
レポート未刊
$557 億@323
レポート未刊
分解して見る
  • リソグラフィだけが完全な独占だ。ASML は能力を台数で示しており、2026 年の低 NA EUV は約 65 台、2027 年はさらに 30% 増を計画する。
  • 最も直接的な検証指標が消えつつある。ASML は 2026 年 1〜3 月期から四半期の純受注の公表をやめた。前回のリリースに 4 回登場した数字が、今回は 0 回である。
  • 上昇局面は均等に配分されていない。同じ年に、イオン注入の Axcelis は 2025 年売上が −17.6%、フォトマスクの Photronics は −2%。一方、ボンダーの Kulicke & Soffa の次期ガイダンスは前年比 +111% を含意する。
ひとことで
ボトルネックはリソグラフィとテストなど一部の枠にしかなく、残りはそれに連れて拡大する周辺装置である。
この工程に関わる関係 11 本 / 全図 287 本。 基準:バー = 時価総額 ÷ 工程合計(代理指標であり市場シェアではない)。
工程 7 · 開放工程

9 社を合計しても時価総額はエヌビディアの 10 分の 1 未満AI Servers & ODM

07

サーバー組立とは、GPU、メモリ、電源、筐体を組み上げて起動する 1 台にし、データセンターのラックに収める工程だ。AI に最も近い作業でありながら利益率は最も薄い。どれだけ組めるかは、上流がチップを何個回すかで決まる。

上流:供給元
下流:供給先
誰がいるか
上場企業 9合計時価総額 $5,593 億CR3 80.3%
$3,396 億@516関係 4
レポート未刊
$689 億@54.44関係 2
レポート未刊
$405 億@108
レポート未刊
$359 億@310関係 3
レポート未刊
$325 億@306
レポート未刊
$260 億@37.87関係 1
レポート未刊
図外の取引先 · 3

この工程の企業と直接つながるが 18 工程のリストにない主体。本当に未上場のもの(OpenAI、Anthropic)と、上場しているがこの鎖に属さないものがある。点線枠は財務諸表に「ある顧客」として登場する匿名取引先。数字はこの工程とつながる関係の本数。

分解して見る
  • この工程の 9 社の時価総額合計は約 5,290 億ドルで、エヌビディア 1 社の 10 分の 1 に満たない(時価総額プロキシ)。
  • スーパーマイクロの直近四半期は前年同期比 +93% で、エヌビディアと同じ桁だ。ただし同四半期の粗利率は 17.5%、エヌビディアは 75.0% である。
  • セレスティカの CCS 部門は 1 年で全社売上の 72% から 81% へ上昇したが、部門利益率は依然 8.66% にとどまる。
ひとことで
成長率はボトルネックに追いつくが、利益率は追いつかない。この工程の交渉力は一貫して上流にある。
この工程に関わる関係 11 本 / 全図 287 本。 基準:バー = 時価総額 ÷ 工程合計(代理指標であり市場シェアではない)。
工程 8 · 追加工程

エヌビディアが 30 日で 60 億ドル、狙いはレーザーチップの生産能力Networking & Optics

08

サーバーが組み上がると、数十万枚の GPU が互いに通信する必要があり、その手段は光だ。光モジュールはマイクにあたり、組み立てる企業は多い。世界首位は中際旭創(中国本土上場、米国株ではない)である。本当に希少なのは、その中で光る InP レーザーチップだ。

上流:供給元
下流:供給先
誰がいるか
上場企業 16合計時価総額 $8.51 兆CR3 90.3%複数工程主体 3 社、シェア 87.6%
$5.55 兆@2282 工程ハブ 35
レポート未刊
$1.70 兆@3572 工程ハブ 8
レポート未刊
$4,305 億@109
レポート未刊
$2,444 億@191関係 2
レポート未刊
$1,960 億@2092 工程関係 2
レポート未刊
$790 億@847関係 1
レポート未刊
図外の取引先 · 4

この工程の企業と直接つながるが 18 工程のリストにない主体。本当に未上場のもの(OpenAI、Anthropic)と、上場しているがこの鎖に属さないものがある。点線枠は財務諸表に「ある顧客」として登場する匿名取引先。数字はこの工程とつながる関係の本数。

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  • 2026 年 3 月、エヌビディアは 30 日以内に Lumentum、Coherent、Marvell へ各 20 億ドルを出資した。前 2 社では購入コミットメントと将来能力へのアクセス権を得て、Marvell とはシリコンフォトニクスの共同開発である。
  • 需給ギャップは約 30% で、経営陣と業界調査機関がそれぞれ同じ数字に達した。能力はすでに 20% 増えたが不均衡はむしろ拡大し、長期契約が 2027 年まで生産能力を押さえている。
  • 価格決定力はボトルネックに最も近い企業に落ちる。Lumentum の通期非 GAAP 粗利率は 1,130bp 拡大し、直近四半期には 50.4% に達した。Coherent の通期の拡大幅は 152bp にとどまる。
ひとことで
これは期限のあるボトルネックだ。多くの見方では、逼迫は 2026 年末から 2027 年の間に解ける。
ハブ:NVDA 35 / AVGO 8(関係数)。 この工程に関わる関係 48 本 / 全図 287 本。 基準:バー = 時価総額 ÷ 工程合計(代理指標であり市場シェアではない)。
工程 9 · ボトルネック工程

液冷のピュアプレイは消えた、イートンが 95.5 億ドルで買収DC Power & Cooling

09

チップがどれほど優れていても、電気を送り、熱を運び出す設備が要る。この工程が担うのは、配電盤、UPS、冷却分配ユニット、コールドプレートといった機器で、工期を実際に律しているのはここだ。2026 年、この工程で一つの変化が起きた。最も逼迫した部分が、公開市場から姿を消したのである。

上流:供給元
下流:供給先
誰がいるか
上場企業 18合計時価総額 $7,872 億CR3 46.5%
$1,596 億@397ハブ 9
レポート未刊
$1,080 億@269関係 4
レポート
$985 億@444
レポート未刊
$878 億@142
レポート未刊
$852 億@150
レポート未刊
$601 億@1214
レポート未刊
図外の取引先 · 5

この工程の企業と直接つながるが 18 工程のリストにない主体。本当に未上場のもの(OpenAI、Anthropic)と、上場しているがこの鎖に属さないものがある。点線枠は財務諸表に「ある顧客」として登場する匿名取引先。数字はこの工程とつながる関係の本数。

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  • イートンは 2026 年 3 月、Boyd Thermal を 95.49 億ドルで取得した。無形資産とのれんの合計は対価の 114% に達する。買ったのは能力と顧客関係で、工場ではない。
  • ヴァーティブは 2026 年 2 月から四半期の受注開示をやめた。発表当日の株価は +24.5%、5 か月後に売上が市場予想を下回ると 1 日で −17.3% となった。
  • Modine はこの工程でデータセンター向けに独立した報告セグメントを設けた唯一の企業だ。全社売上に占める比率は 1 年で 26.9% から 39.9% へ上がったが、同セグメントの粗利率は 960bp 低下した。
ひとことで
工期の制約はラックから電気・機械設備へ移った。液冷への改修の遅れは半年単位である。
ハブ:ETN 9(関係数)。 この工程に関わる関係 16 本 / 全図 287 本。 基準:バー = 時価総額 ÷ 工程合計(代理指標であり市場シェアではない)。
工程 10 · 追加工程

詰まっているのは施工会社ではなく、納期 160 週の変圧器Grid & Electrical

10

データセンターを送電網につなぐのは、新築ビルに水道メーターを付けるのに似ている。ただしこのメーターは届くまで 3 年かかる。この工程が担うのは高圧線から配電盤までの一切、すなわち施工会社、変電設備、現場の非常用電源である。ここで足りないのは資金ではなく、納品カレンダーだ。

上流:供給元
下流:供給先
誰がいるか
上場企業 6合計時価総額 $6,522 億CR3 83.3%
$3,741 億@800関係 2
レポート未刊
$920 億@620関係 1
レポート未刊
$772 億@546
レポート未刊
$567 億@1580
レポート未刊
$333 億@741
レポート未刊
$190 億@232
レポート未刊
図外の取引先 · 3

この工程の企業と直接つながるが 18 工程のリストにない主体。本当に未上場のもの(OpenAI、Anthropic)と、上場しているがこの鎖に属さないものがある。点線枠は財務諸表に「ある顧客」として登場する匿名取引先。数字はこの工程とつながる関係の本数。

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  • 変電所級の変圧器は納期 160 週超、高圧遮断器は約 125 週。公表済みの増産計画は、最も早いものでも 2027 年半ばの完成で、主力は 2028〜2030 年に落ちる。
  • この工程の時価総額プロキシで首位はキャタピラーの 57%。ただし同社がデータセンターに売っているのは現地発電と非常用電源の設備であって、送電網の資産ではない。
  • 受注残は注文ではない。MasTec は受注残の約 4 割が解約可能なマスターサービス契約だと自ら開示し、Quanta の同じ数字は 41% である。
ひとことで
この工程が得ているのは数量と利益率であって、希少性の地代ではない。本当に希少なのは変圧器と熟練電工である。
この工程に関わる関係 3 本 / 全図 287 本。 基準:バー = 時価総額 ÷ 工程合計(代理指標であり市場シェアではない)。
工程 11 · 追加工程

手持ちのガスタービンは 2.7〜5.8 年分の生産量、四半期の出荷はわずか 3 GWGeneration & Fuel

11

いま重量級ガスタービンを発注することは、2030 年の順番待ちに並ぶことに等しい。この工程は鎖全体に電子を供給する出口で、ガスタービン、原子力、燃料がここに含まれる。特徴的なのは、増産がどの年に立ち上がり、年に何ギガワット出せるのかを、企業自身が公表している点にある。

上流:供給元
下流:供給先
誰がいるか
上場企業 12合計時価総額 $7,558 億CR3 70.2%
$2,510 億@942関係 2
レポート未刊
$1,740 億@84.06
レポート未刊
$1,059 億@285関係 5
レポート未刊
$744 億@236関係 5
レポート未刊
$501 億@144関係 2
レポート未刊
$439 億@101関係 1
レポート未刊
図外の取引先 · 10

この工程の企業と直接つながるが 18 工程のリストにない主体。本当に未上場のもの(OpenAI、Anthropic)と、上場しているがこの鎖に属さないものがある。点線枠は財務諸表に「ある顧客」として登場する匿名取引先。数字はこの工程とつながる関係の本数。

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  • GE ヴァーノヴァの設備受注残 53 GW を年産出 20 GW で割れば 2.7 年。生産枠予約を含む 116 GW なら 5.8 年。予約は取り消せるため、二つの数字は両方示す必要がある。
  • 値上げはすでに起きている。GE ヴァーノヴァは、2026 年上期の設備受注価格が 2025 年第 4 四半期を 2 割以上上回ったと自ら述べている。
  • 小型モジュール炉が 24 か月以内に系統へ加える電力はゼロである。Oklo は建設・運転一括許可の申請すら NRC に出していない。
ひとことで
首位企業が公表した産出計画は 2030 年までに約 5 割増にとどまる。この窓の中では、電力は買えない。
この工程に関わる関係 21 本 / 全図 287 本。 基準:バー = 時価総額 ÷ 工程合計(代理指標であり市場シェアではない)。
工程 12 · 追加工程

契約済み 6,193 MW、実際に課金しているのは 950 MW 未満Data Centers & Hosting

12

この工程は「すでに通電済みのメガワット」をテナント区画のように貸し出す。従来型データセンター REIT に、ビットコイン採掘から転換した一群が加わり、十数年から二十数年の長期契約を結ぶ。時価総額プロキシはクラウド工程のわずか 2.7% にすぎないが、鎖全体で最も期間の長い契約を抱えている。

上流:供給元
下流:供給先
誰がいるか
上場企業 16合計時価総額 $3,793 億CR3 66.9%
$1,022 億@1041関係 2
レポート未刊
$819 億@178
レポート未刊
$697 億@188関係 7
レポート未刊
$348 億@115
レポート未刊
$176 億@41.65ハブ 19
レポート未刊
$115 億@88.09ハブ 14
レポート未刊
図外の取引先 · 53

この工程の企業と直接つながるが 18 工程のリストにない主体。本当に未上場のもの(OpenAI、Anthropic)と、上場しているがこの鎖に属さないものがある。点線枠は財務諸表に「ある顧客」として登場する匿名取引先。数字はこの工程とつながる関係の本数。

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  • 申告書類から一件ずつ追える基本期間の契約額は約 1,609 億ドル。一方、実際に稼働して課金している容量は 850〜922 MW にすぎず、比はおよそ 7 対 1 である。
  • 利息は賃料より 12〜24 か月早く到来する。Cipher の四半期利息は同期売上の 269%、TeraWulf は 126% に達した。
  • グーグルはこの工程で借主になったことがないのに、信用の結節点である。未上場の仲介業者 Fluidstack に 62.3 億ドルの信用補完を与え、対価として行使価格 1 セントの新株予約権を得た。
ひとことで
この工程の下限は資本ではなく系統接続だ。確定容量の割当は 2027 年で、割り当てられるのは 2028 年以降の枠である。
ハブ:IREN 19 / HUT 14 / WULF 11 / APLD 9(関係数)。 この工程に関わる関係 98 本 / 全図 287 本。 基準:バー = 時価総額 ÷ 工程合計(代理指標であり市場シェアではない)。
工程 13 · 開放工程

オラクルの 6,380 億ドルの契約、売上の 10% を占める顧客は一社もないCloud & Compute

13

クラウドという工程は、会員券を売り切ったのにまだ開店していないチェーン店に似ている。時価総額プロキシはアクセラレータ設計に次ぐ全図第 2 位の工程で、同時に循環取引が最も密な工程でもある。資金を出す者、チップを売る者、ラックを借りる者が、しばしば同じ顔ぶれだ。前の工程ではグーグルがホスティング企業を信用補完していたが、ここでは信用補完が定型条項になっている。

上流:供給元
下流:供給先
誰がいるか
上場企業 11合計時価総額 $13.56 兆CR3 78.4%複数工程主体 4 社、シェア 93.2%
$4.14 兆@3423 工程ハブ 15
レポート未刊
$3.71 兆@5103 工程ハブ 15
レポート未刊
$2.79 兆@2592 工程ハブ 15
レポート未刊
$2.01 兆@1502 工程ハブ 9
レポート未刊
$4,575 億@154関係 5
レポート未刊
$2,213 億@235
レポート未刊
図外の取引先 · 11

この工程の企業と直接つながるが 18 工程のリストにない主体。本当に未上場のもの(OpenAI、Anthropic)と、上場しているがこの鎖に属さないものがある。点線枠は財務諸表に「ある顧客」として登場する匿名取引先。数字はこの工程とつながる関係の本数。

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  • オラクルの残存履行義務は 1 年で 4.6 倍の 6,380 億ドルに膨らんだ。同じ年次報告書には、売上の 10% 以上を占める単一顧客は存在しないと書かれている。
  • 「売れ残り容量の引き取り保証」は個別事例から標準条項になった。エヌビディアから CoreWeave へ 63 億ドル、メタから Nebius へ 150 億ドルである。
  • CoreWeave の四半期の純支払利息は 6.4 億ドルで、同期売上の 4 分の 1 に当たる。
ひとことで
この工程に足りないのは契約ではなく、契約が売上に変わるまでの時間である。
ハブ:GOOGL 15 / MSFT 15 / AMZN 15 / SPCX 9(関係数)。 この工程に関わる関係 86 本 / 全図 287 本。 基準:バー = 時価総額 ÷ 工程合計(代理指標であり市場シェアではない)。
工程 14 · 開放工程

最大の 2 社は未上場、うち 1 社は 28 本の関係線を握るModels

14

モデルという工程は、鎖全体の注文カウンターである。上流の電力もラックもチップも、最終的にはここから発注される。ただし米国株で見えるのはその一部にすぎない。掲載 3 社がこの工程の時価総額プロキシの 96% を占める一方、この工程を実質的に定義している 2 社は、どの一覧にも載っていない。

上流:供給元
下流:供給先
誰がいるか
上場企業 5合計時価総額 $8.03 兆CR3 96.2%複数工程主体 3 社、シェア 96.2%
$4.14 兆@3423 工程ハブ 15
レポート未刊
$2.01 兆@1502 工程ハブ 9
レポート未刊
$1.57 兆@6112 工程ハブ 13
レポート未刊
$2,743 億@112
レポート未刊
$338 億@95.58
レポート未刊
図外の取引先 · 4

この工程の企業と直接つながるが 18 工程のリストにない主体。本当に未上場のもの(OpenAI、Anthropic)と、上場しているがこの鎖に属さないものがある。点線枠は財務諸表に「ある顧客」として登場する匿名取引先。数字はこの工程とつながる関係の本数。

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  • OpenAI と Anthropic はいずれも未上場だが、本図が整理した 287 本の企業間関係のうち、それぞれ 25 本と 28 本を握る。Anthropic はエヌビディアの 35 本に次ぐ 2 位で、OpenAI は 4 位である。
  • アマゾンの第 2 四半期純利益 626 億ドルのうち 534 億ドルは税引前のその他収益で、開示はその主因を未上場の Anthropic への投資だと明記している。
  • xAI を統合したうえで上場した SpaceX は、「AI 部門の設備投資」を申告書類にそのまま記載する唯一の企業で、上期は 235.5 億ドルだった。
ひとことで
モデル工程の評価額はすでに上場企業の損益計算書に流れ込んでいる。ただし流れ込んでいるのは再評価益であって、現金ではない。
ハブ:GOOGL 15 / SPCX 9 / META 13(関係数)。 この工程に関わる関係 35 本 / 全図 287 本。 基準:バー = 時価総額 ÷ 工程合計(代理指標であり市場シェアではない)。
工程 15 · 開放工程

首位が 74%、それは時価総額口径の上限であってシェアではないApplications & Data

15

ここは鎖の中で唯一、外部から金が入ってくる場所である。上流のあらゆる契約、賃貸借、コミットメントは、最後にはここで得られるサブスクリプション料とライセンス料で決済される。同時に、最も境界のあいまいな工程でもあり、図上の 13 社は全体ではなく標本にすぎない。

上流:供給元
下流:供給先

この工程は本図の終点で、下流への供給はない。

誰がいるか
上場企業 13合計時価総額 $5.05 兆CR3 86.0%複数工程主体 1 社、シェア 73.4%
$3.71 兆@5103 工程ハブ 15
レポート未刊
$4,187 億@183
レポート
$2,182 億@215
レポート未刊
$2,134 億@264
レポート未刊
$1,461 億@146
レポート未刊
$1,169 億@356
レポート未刊
図外の取引先 · 3

この工程の企業と直接つながるが 18 工程のリストにない主体。本当に未上場のもの(OpenAI、Anthropic)と、上場しているがこの鎖に属さないものがある。点線枠は財務諸表に「ある顧客」として登場する匿名取引先。数字はこの工程とつながる関係の本数。

分解して見る
  • マイクロソフトはこの工程で 73.8% を占めるが、同社はクラウドとモデルの工程にも計上されている。工程をまたぐ企業は各工程で全社時価総額が重複計上されるため、この占有率は上限にすぎない。
  • 下位 3 社の合計はこの工程の 0.1% にも満たない。上場の標本は極端な頭でっかちで、実際のアプリ収益の多くは、内訳を開示しない財務諸表の中に隠れている。
  • モデル工程がアプリ工程を逆に買い戻している。SpaceX は未上場の Cursor と合併契約を締結し、想定株式価値は 600 億ドルである。
ひとことで
「AI 事業は儲かっているのか」という問いは、多くの企業の開示では構造的に答えられない。
ハブ:MSFT 15(関係数)。 この工程に関わる関係 15 本 / 全図 287 本。 基準:バー = 時価総額 ÷ 工程合計(代理指標であり市場シェアではない)。
締め

この地図はどこまでの結論に耐えるかMethod, sources, limits

18
基準
  • 時価総額と株価:Nasdaq public quote endpoint、基準日 2026-09-04、米国市場ベース。
  • ノードの大きさ = 当該企業の時価総額 ÷ 工程内全ノードの時価総額合計(市場シェアではなく時価総額の代理指標)。
  • 複数工程にまたがる企業は各工程に全社時価総額で計上されるため、大手を含む工程のシェアは上限値。
  • 関係金額:データセットの v 項目は 10 億ドル単位、本ページでは億ドルに換算表示。v が空欄は公開情報で金額未開示。
  • 工程分類(原料 / ボトルネック / 開放 / 追加)はデータセットの kind 項目によるもので、本ページの判断ではない。
  • 取引先分類:データセットの nodes.clspriv を「未上場」とするが、その中には WMT、AEP、Barclays、MUFG など、上場しているが 18 工程に属さない主体が混在する。本ページはこれらを「図外主体」と呼び、本当に未上場の企業だけを本文で名指しする。
証拠等級
A · 一次資料 193B · 企業または報道 40C · 推定 54

すべての関係に出所がある。企業カードを開けば一本ずつ確認でき、A 級は SEC 提出書類の原文、C 級は本図の推定。等級に応じて割り引いて使うこと。

制約
  • 米国上場のみ。香港、中国本土、日本、韓国、台湾に上場する主体は一部の ADR を除き図に含まれない。
  • 「アプリケーションとデータ」工程の境界は開放的で、データセット自身が「此层边界无限,下列为代表性样本而非全集」と注記している。
  • 時価総額は毎日変わるが、鎖の構造は変わらない。小数点ではなく構造を読むこと。
  • 本ページは公開研究資料であり、投資助言ではありません。
全工程一覧
工程名称分類上場企業合計時価総額CR3複数工程シェア上位 3 社
-2原料とエネルギー10$7,874 億66.7%BHP · SCCO · RIO
-1原料とエネルギー7$3,335 億66.3%WMB · KMI · LNG
0原料とエネルギー9$4,357 億83.9%LIN · ECL · APD
1開放工程4$4,336 億97.9%ARM · CDNS · SNPS
2ボトルネック工程11$21.17 兆63.3%95.2%NVDA · GOOGL · MSFT
3ボトルネック工程5$2.83 兆98.2%96.4%TSM · INTC · UMC
4ボトルネック工程4$2.82 兆99.6%96.6%TSM · INTC · ASX
5ボトルネック工程7$3.12 兆86.2%SKHY · MU · SNDK
6追加工程22$1.88 兆74.9%ASML · LRCX · AMAT
7開放工程9$5,593 億80.3%DELL · HPE · FLEX
8追加工程16$8.51 兆90.3%87.6%NVDA · AVGO · CSCO
9ボトルネック工程18$7,872 億46.5%ETN · VRT · TT
10追加工程6$6,522 億83.3%CAT · PWR · CMI
11追加工程12$7,558 億70.2%GEV · NEE · CEG
12追加工程16$3,793 億66.9%EQIX · AMT · DLR
13開放工程11$13.56 兆78.4%93.2%GOOGL · MSFT · AMZN
14開放工程5$8.03 兆96.2%96.2%GOOGL · SPCX · META
15開放工程13$5.05 兆86.0%73.4%MSFT · PLTR · CRWD

「複数工程シェア」は工程内の複数工程主体の時価総額シェア合計。高いほどその工程の集中度の読み値は当てにならない。

この図は無料で、数字は開示に合わせて更新する。各ブロックの裏には一社分の帳簿がある。セグメントの定義、契約条件、そして開示から静かに消えた一行。そのうち数社については書類を通読して詳細レポートにまとめており、こちらは有料である。まず図を最後まで見て、それから先へ進むかを決めればよい。

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